契約書に重複した内容の条項を作成する
契約書を見よう見まねで作ってみたのですがということでチェックを依頼される場合があります。
その際にさまざまな条項で重複して規定されている場合があります。
なぜ重複しているのですかと質問すると、本人としては強調したいからと言うお答えをいただきます。
確かに作成する本人としては何度も記載することによって強調したいと言う思いがあるのかもしれませんが、重複させること自体にはあまり意味がありません。
理想としては法律のようにシンプルに表現する事です。
最近の法律では非常に読みにくいものもありますが…。
例えば解約期限が2週間であることを強調したいあまりに、解約期限と記載しなければならないところ全てに2週間であると言うように記載する例があります。
しかし、そのような場合であれば解約期限(2週間、以下同じ。)というように記載してしまえばその後は解約期限と記載するだけで足ります。
同じような例として、書面による通知を必要とする。と規定するときに、書面にメールを含めたいのであれば、書面またはメールによる通知を必要とする。と全てに記載するのも1つの方法ですが、書面(メールを含む、以下同じ。)と言うように記載した後に、書面という言葉のみを使う方法もあります。
できるだけ細かく規定しようとすれば自然と長くなりますが、同じことを何度も書く場合はそれを1つに定義してしまうことによって短くすることができます。
長ければ読みにくく、短ければ読みやすくなるのが通常です。
いろいろなことを規定しつつもできるだけ読みやすくなるような契約書の作成を心がけてみてください。
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カテゴリー:基礎知識