利用規約を作成する場合の注意点
Web上の利用規約の作成を依頼される場合がよくあります。
利用規約を作成する上での注意点を思いつくままに挙げてみます。
適用
利用規約が誰に適用されるのか、どのように適用されるのかということを規定しておく必要があります。
単にそのwebに訪れただけで適用されると規定しても相手を拘束することはできません。
1番いいのは利用規約を読んでもらった上でそれに同意するということを明らかにしてもらうことです。
ただそれはなかなか難しいでしょう。
そのため、 Web上を閲覧するだけでは利用規約の拘束の範囲内には入りませんが、何かしらそのweb上で行動を起こした場合は利用規約に同意したものとみなすというような規定にしている場合が多く見られます。
折衷案的な発想ですが利用の仕方から行くとこのような規定が無難かと思います。
分類
Web上のサービスの利用の仕方は人それぞれだと思います。
単純に閲覧時をする人から、問い合わせる人、サービスを有償で利用される方など様々な方がいらっしゃいます。
そのような方々に合わせて分類した上で決まり事を簡潔にわかりやすく具体的に書いていくといいと思います。
内容
まずやはりweb上で記載していることをの多くを利用規約に含めておくことが重要です。
ただ、やはりweb上の記載の方が多くなるのは当然ですし、変更も予想される事かと思います。
そこで、抽象度の高いものを利用規約に、具体性の高いものはweb上に記載しておくことにならざるを得ないでしょう。
そこでその両者の関係を結ぶための文言として、具体的にはweb上の記載のとおりとするというような言葉を記載します。
免責事項
損害賠償や解除等については民法や商法などで規定されていますので、最悪事細かに規定しなくても一定の公平は保たれます。
ただ、やはり損害賠償を受けては困りますので、責任を負わない部分については具体的に記載しておく方が良いでしょう。
個人個人で作られたのを見せていただくと、すべての責任を負わないなどと言うような記載をされている方もいますが、そのような記載は効果が出ない可能性が高い上に、それを見た人に不信感を与えてしまうのであまり妥当とは言えないと思います。
やはり、何らかのサービスを提供している以上は契約関係に入った人に対して一定の責任は負うのが義務ですから、全く責任を負わないとするよりは、故意又は重過失が認められない限り責任を負わないなどという記載が妥当かと思います。
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